JAPAN SMART DRIVER

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2017年2月27日AM@港区某所 TOKYO SMART DRIVERS 11年目の再起動作戦会議「未来とスマートドライバー」開催!

首都高速道路の交通事故削減のため2007年8月10日「道の日」に発足した
東京スマートドライバープロジェクトも活動を続けて早11年。
大きくは2020年に向けて進化していく交通社会の中、
今、スマートドライバーも変革期を迎えている。

再起動を目的に「未来とスマートドライバー」と題したイベントを開催。
早朝から、自動車業界、テクノロジー業界、商業施設、ベンチャー企業などあらゆる分野の企業、メディア、ジャーナリスト他およそ100名もの参加者で会場はほぼ満員状態に。発起人 小山薫堂を中心に、全く違った分野のゲストが登壇し創造的なディスカッションが繰り広げられた。

TOKYOからJAPANへ。コンセプトは「ミチノミクス」

スマドラ発起人 小山薫堂(以下 小山):
最近、スマドラの活動をこれまで続けてきて一番良かったなと感じたことがありました。例えば、成田空港から降り立った観光客が東京に来るまでに首都高速を通ってきます。その時の運転がものすごくマナーが良かったとしたら、おそらくそれで海外の方からの印象は「日本はなんて素敵な国!」と思うはずです。交通が都市の印象につながります。都市のある種のお化粧のようなものが交通安全ではないかと私は思いました。その交通安全をテーマにこれまでやってきましたが、次のステップは「交通価値」ではないかと思っております。ただ安全運転をしましょうというのではなく、交通がいろんな価値を生み出す。都市のイメージを変えるかもしれない。経済活動に大きな影響を生み出すかもしれない。いわゆる道が価値を作るということです。
かつて道は、戦争時に移動をスムーズにするため古代ローマで初めて整備されました。でも、今は価値を生み出すための道。人々を幸せにするための道を作っていかなければならない。それを「ミチノミクス」と呼びこれから活動していきます。
東京スマートドライバーからジャパンスマートドライバーへ。
新しいステージに移ろうとしています。

 

「左車線は“禅ロード”」道路に名前をつけてみたら見え方が変わる

小山:
本日は、そんなスマートドライバーに新たな視点を考えさせられるゲストをお呼びしました。

早速ですが、ゲストの皆さんは普段、車にどれくらい乗られますか?

予防医学博士 石川善樹(以下 石川):
昨日ちょうど多摩動物公園に行ってまいりました。
その時「左車線とはなんぞや」ということを考えました。
右車線は追越車線という名前が付いてます。早く行きたい人は右車線。
早く進むことだけが人生の価値ではないとガンジーが言っていました。
では、左車線の意味はなんだろうと考え、これは「禅ロード」だと名付けてみました。
目的地に頭があるのではなく、座禅のごとく今この瞬間を自分と運転と向き合う。運転をしながら悟りが開ける。
ということを考えながら運転すると気分が全く違いました。

左車線に名前がつくと世の中の人の見え方が違うのではないでしょうか?

小山:
僕もそう思います。2020を機に名前をつけ直すのは良いですね。
例えば京都にある「哲学の道」を歩く時はなんとなく考えてしまうんですよね。道の通称のような人の想いを動かす名前をつけて特別にすることで地域活性つながるかもしれません。

石川:
タクシーの運転手さんが、外国人に「早く行きますか?それとも禅ロードで行きますか?」と訪ねたら、日本はすごい国だなと思ってもらえるんじゃないでしょうか?

 

乗ること自体が楽しくなる、価値になる「エンタメタクシー」

小山:
せっかく今日はフリップがあるので「2020の後、車・街・道はどう変わると楽しいか」書いてみましょうか。

小笠原さん:
私は「エンターテインメント」と書きました。
いくつか段階があると思うのですが、エンタメタクシーのような乗ることで楽しくなるようなもの。乗ることが楽しくなるようなものが短期的に来て、
自動運転の時代が来たら余暇時間が増えるのでさらにエンターテインメントが必要になる。
自動運転がコモディティ化すると趣味としての運転の価値が上がり、
それ自体がエンターテインメントになるというロジックです。

小山:
なるほど。自動運転になることで、
車内で何をするかということが本当に大事になってきますよね。

 

セレンディピティまで計算してくれる「創造性を高めるクルマ」

小山:
石川さんはなんと書きましたか?

石川:
「創造性を高めてくれる車」です。
「車・街・道」の未来を考えたときに、要はモビリティが活性化することなのかと。

例えば、タクシーに乗ったら目的地があるのに手前で降ろされて「なぜだろう?」と思ったら、ハッと知り合いに会うという計画された偶然みたいなものが生み出せる。行きたいレストランを伝えたら、全然知らないとこに連れて行かれて、結果的に行ったレストランの方が良かったと思えるような…

小山:
セレンディピティまで計算した上で案内してくれるということでね。
例えば、恋をしたいと思っているドライバーの気持ちをAIが察知して、
恋の発展に導いてくれるような?

石川:
そうそう!
人は、どうしてもパターン化された生活をしてしまう。
それをぶち壊して創造性を高めてくれるような未来になっていると面白いと思います。

 

道をもっと解放し街と一体化させる「道のサロン化」

小山:
僕は、「道のサロン化」をオリンピックを機にできないかと。
昨日東京マラソンがありましたが、
普段車がとっているところを歩ける歩行者天国みたいなのってすごくワクワクしませんか?
いつもは細長い公園があって、警察が許可したら車が通れる。
そしたら住む人がサロンのように使えるのではと思います。

僕の夢は半蔵門からTショットして、
ハチ公前のカップに入れるというシティゴルフをやるのが夢なんです。
タイガーウッズが出場した場合、ミスって窓が割れたとしたら、
「タイガーウッズがミスショットした場所」として観光地化されたりするかもしれません。

石川:
言われてみると、道って迂闊に入ってはいけないものという先入観あるので
入っていいとなると面白いですよね。

 

NPO法人日本スマートドライバー機構設立宣言!

MC:
白熱した議論をありがとうございます。
続きまして、スマドラの立ち上げからずっと支えていただきました首都高速道路株式会社の大島健志さまより本日のお話を受けての感想をいただきたいと思います。

首都高速道路株式会社 大島健志様:
幸せの道首都高速道路の大島と申します。
僕はパネルに「コミュニケーションの力は永遠」と書きました。

コミュニケーションの力で事故を減らそうと多くの賛同者に支えられながらプロジェクトを続けてまいりました。

しかし、まだまだ首都高速道路では年間約1万件事故があります。
当然ハード対策していますが、
冒頭の“禅ロード”のように、ドライバー自身が意識してくれたらもっと減るのではないかと思っています。

そういうことを目指してもっと活発に活動していこうということで、
「NPO法人日本スマートドライバー機構」を7月の設立に向けて手続きを進めています。

今後も一生懸命スマートドライバーの活動に参加して、支援していきたいと思います。これからもスマートドライバーをよろしくお願い致します!

MC:
ありがとうございます。
それでは最後に薫堂さん、最後に一言お願いします。

小山:
東京スマートドライバーとして10年前に発足した時は、
首都高速道路を使う方に向けたプロジェクトでしたが、
今は全ての道路を使う方に向けたプロジェクトに変わりました。

昨今、宅配便の需要が増え再配達の手間等問題になっていますが、
車を運転しない人も交通のことを考える。
それによってより社会の交通インフラが改善される。
そんな時代だと思います。

何かやってみたい…けど何をすればいいかわからない。
そんな時に、これからはジャパンスマートドライバーがハブとなって皆さんをつなぎ、新しい価値を生み出せたらと思います。

ジャパンスマートドライバーをこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

さらに会場の参加者からも未来の道・街・車を楽しくするためのアイデアが多数上がった

“運転がすることが癒しになるインフラが生まれると良い”(カーくる小林様)

“自動運転や未来の技術が地方生活を豊かにし、地域創生に繋がる”(ムジコクリエイト 須藤様)

“ドライバーが横で繋がる仕組みをつくり、銭湯で周りから作法を学ぶように、みんなで駐車場や車を使う作法を学ぶ。それによって日本独自のモビリティ文化が作る”(TIMES24 北川様)

他…

 

イベント終了後もゲストや参加者同士の交流が行われ、大盛況のうちに閉会した。

出演

小山 薫堂
TOKYO SMART DRIVER
発起人

菰田 潔
モータージャーナリスト

石川 善樹
医学博士

小笠原 治
IoT エヴァンジェリスト

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