JAPAN SMART DRIVER

「ねぎらいドライブ」オンライントークセッション 〜Report後編〜

「ねぎらいの気持ちであおり運転は減らせるのか?」をテーマにした、
オンライントークセッション レポート後編 をお送りいたします。
▶︎▶︎▶︎前編はこちらから

 

 

本イベントのテーマ、
ねぎらいの気持ちであおり運転は減らせるのか?

安藤さんにお答えいただきました。

Q1、アンガーマネジメントとは?

安藤:1970年代にアメリカで誕生した、「怒り」の感情と上手に付き合うための心理トレーニングのことです。

Q2、なぜアンガーマネジメントとあおり運転が関係しているのか?

安藤:アメリカでは、車の運転と怒りの感情が密接に結びついており、交通違反をした際に、アンガーマネジメントの指導指示がでることが多々あります。車の運転で何かを起こす人は、アンガーマネジメントに問題があるとされています。

Q3、誰もがあおり運転予備軍?

安藤:アメリカ(アメリカ自動車協会 / AAA)では、誰もがあおり運転の加害者・被害者になり得ると警鐘を鳴らしています。アメリカは日本の概念より広く、相手に対する舌打ちやジェスチャー、悪口もロードレイジ*¹に含まれます。あおり運転をする人は、特殊な誰かではなく、誰もが加害者と被害者の境界線にいます。そして、誰もが加害者になる可能性があるという認識をもっておいたほうがいいと思います。

*¹ ロードレイジ・・・自動車走行中の追い越しなどに対して、あおり運転や、進路妨害するといったドライバーの報復行動のことを指す

Q4、運転中の怒りをコントロールするアンガーマネジメントテクニックとは?

安藤:先ずは、一呼吸おくこと。そして、僕たちは「6秒ルール」と呼んでいますが、人間は怒りを感じてから6秒あれば理性が働くと言われていますので、6秒待つために深呼吸を心がけましょう。そして何より、その場から離れることが大切です。アメリカでも推奨されていますが、逃げることは立派な退却戦略なので、加害者あるいは被害者になりそうな場合は徹底してその場から離れることを意識しましょう。

Q5、ドライブレコーダーはあおり運転防止に有効なのか?

安藤:ドライブレコーダーは、人の箍*² (たが)となるもの。誰かから見られているという、意識が働くのでそういう意味ではドライブレコーダーは有効とされています。ですが、アンガーマネジメント協会では、運転席の見えるところに家族や自分が大切にしているものの写真を置くことで、現実の世界に戻ってこれるように提案をしています。自分の良心が箍になることを願っています。

*² 箍(たが)・・・桶の周りにはめる、竹や金属で作った輪

Q6、ねぎらいの気持ちであおり運転は減らせるのか?

安藤:チューリッヒ保険のあおり運転厳罰化を盛り込んだ法改正アンケートで、厳罰化によりあおり運転をへらせると思っている人は76.9%に対し、思わない人が25%という結果が出ていました。厳罰化することで事件が大幅に減ることは難しいと思います。なので、人間としての良心あるいは思いやる気持ちであおり運転や危険運転を減らしていけることが望ましい姿だと思います。

チューリッヒ保険「2020年あおり運転実態調査」
https://www.zurich.co.jp/aboutus/news/release/2020/0706/

 

 

 

モータージャーナリストに聞く、
あおり・あおられない正しい知識とドライブテクニック!

前編の法改正の部分にも出てきた「2秒」というキーワード。
安全の確保のために、あおっていると間違われないための「2秒」の車間距離が大切。

 

「2秒」の車間距離を測るテクニック

竹岡:2秒の車間距離と言われても、わかりにくいと思いますので、測るテクニックのポイントをお伝えします!
まずは、車で走っている際に、看板や電柱など目印になるものを見つけてください。
そして、自分の前を走っている車が、目印を通過したところから、「ゼロゼロイチ」「ゼロゼロニ」と数えると約2秒の車間距離が空きます。
時間で測ることでスピードが変わっても、適切な車間距離が保てます。これは何かトラブルがあっても、ギリギリ回避できる距離です。

 

ポイントは「1、2、」ではなく、「ゼロゼロイチ」とカウントすること!

竹岡:人間焦ると、急いで数を数えてしまうので、「ゼロゼロイチ」と大きく口を動かすことで、大体2秒弱くらい時間が空きます。なので、ゆっくりめに「ゼロゼロイチ」「ゼロゼロニ」と数えることで、ちょうど良い車間距離が空くと思います。

 

実はあおられる原因があった?!正しいドライブの知識やルール

竹岡:日本中どこを走っても思うことですが、後ろを見ないで運転している人が多いですよね。日本は左側通行なので、一番右側が追い越し車線になります。追い越し車線は、「追い越すための車線」なので、追い越し終わったら、走行車線に戻らないといけないという決まりがあります。ですが、追い越す時以外でも、ずっと右側を走っている人が人がとっても多いんです。なぜ、右側の追い越し車線を走り続ける人が多いのかという理由のひとつに、運転が苦手な人は、右側(つまり自分に近い側)に壁がある方が安心する人が多いからというデータもあります。
あおられないためには、「KEEP LEFT」を意識して走行すること、周りの交通の流れを見て流れを乱さない運転を心掛けることが大切です。この意識が、あおり運転削減につながっていくのではないかと思います。こういった行動も、ひとつのねぎらい運転になるのではないでしょうか?

 

逃げるが勝ち?!あおられてしまったときの対処法

竹岡:もしもあおられてしまったら…「逃げるが勝ち!」です。関わらないのがいちばんです。あおられたからといって、さらにスピードを出して逃げるという行動はオススメしません。さっさと車線を譲りましょう。どうしても左車線に入れない、道を譲れないときは、ウインカーを出して、左に入る意思、道を譲る意思があるということを伝えるための、意思表示をすることも大切だと思います。

一人一人が見方を変えて、自分の運転を見直すことで、譲り合い・思いやりの交通社会が築きやすくなるのではないでしょうか?

 

 

フリートークタイム

山名:竹岡さんはアンガーマネジメントの資格をおもちですが、安藤さんのお話を聞かれてどのようにかんじましたか?

竹岡:車を運転している時に、アンガーマネジメントで言うところの最大段階(相手を殺したいと思うほど怒る)というところまで怒ることはないと思うので、自分をコントロールしながら運転し、相手の気持ちを考えることが大切だと思います。アンガーマネジメントは怒りの連鎖を断ち切ろうということなので、自分が怒りを誘発してしまっている可能性を立ち返って考えてみるべきだと思います。

山名:竹岡さんの意見に対して安藤さんはどう思いますか?

安藤:誰もが加害者や被害者になり得るというお話もしましたが、一方であおり運転しやすい人の特徴もあります。自分の価値と車の価値を同一視してしまう人(高級車に乗ってるから偉い、大きい車に乗っているから偉いなど)や、自分の運転とプライドを自己投影してしまう人が怒りやすい傾向にあります。ですので、車と自分を分別して考えることが大切になってきます。

安藤:竹岡さんに質問したいのですが、、、自動運転が完全にできるようになれば、あおり運転は無くなると思うのですが、日本にはそのような時代がいつ来ると思いますか?

竹岡:いつでもどこでも自動運転できる時代がやってくるのは、まだまだ先だと思います。特に一般道は、車以外に歩行者や自   転車の方もいるので、まだまだ時間がかかりそうです。高速道路だけに限定し、自動運転機能がある車だけが入れるレーンを作ったりすれば、車の技術的には現在でも可能だと思います。ただし、道路の交通ルールや規制、そして利用者の機能の使い方への習熟度などを合わせると、かなり時間がかかると思います。

 

JAPAN SMART DRIVER 理事長 菰田 潔さん(以下 菰田)登場!

菰田:後続車をねぎらう運転をすればあおられないと思います。
あおられる原因を作ってしまっている人が多くいます。逆に、あおっている意識がなく、あおり運転をしてしまっているケースもあります。車間距離が、1秒~1秒未満の場合は、前方の車はあおられているように感じてしまうので、日々「2秒」車間距離を意識したほうがいいです。

前の車がいないのに、追い越し車線を走りつづけている場合は、スピード違反で捕まる可能性が高いです。
複数で連なっている場合、パトカーがスピード違反で捕まえられるのは先頭の車だけです。最高裁の判例で決まっていることを覚えておいたほうがいいです。
それと、綺麗な運転ときたない運転、正直な運転とずるい運転とよく私が言っているのですが、あおりをする人は、きたない運転やずるい運転をしたがる傾向があります。自分だけ前に行きたい、自分だけズルしていきたいと思う人がいます。そうすると、どんどん前に詰めていき、前の車をどかすような状況がおこってしまいます。

追い越し車線で、制限速度以下でスピード違反もしていないがずっと走っている場合の対処法もお話しておきます。

日本は、左から追い越しすることは法律違反ですが、左から追い抜くことは可能です。追い越しとは、車線変更をして前に出てまた戻ること。追い抜きは、車線が違うところで車線変更しないで抜くことが定義として決まっています。
フリートークで菰田理事長が登場し盛り上がった後、
イベント参加者のみなさまに感想をいただきました。

 

あおり運転が怖くて、なかなか高速道路に乗れなかったのですが、
今回のイベントを受けて挑戦してみようと思います!(30代女性)

 

アンガーマネジメントの手法があおり運転に役に立つということがよくわかりました。そして、ドライブレコーダーが箍の役割になっていることを再認識し、怖くて乗れなかった阪神高速をねぎらいの気持ちで運転するぞ!という気持ちになりました。(40代女性)

 

車を個室空間として捉えずに、広い視野を持ち運転しなければいけないと思いました。(40代女性)

 

今回のイベントを通して、一人でも多くの方が他者を思いやる運転を心がけるきっかけとなれば幸いです。

イベント最後に、参加していただいたみなさまと記念撮影!

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

 


本イベントでも紹介させていただきました、
SMART DRIVER ACTION BOX~ねぎドラver~を配布してくださるアンバサダーを募集中!

▼ご興味のある方は、こちらより詳細を確認の上、事務局までお申し込みお願いいたします。
https://www.smartdriver.jp/project/negidora_ambassador/

この記事をシェアする

戻る